ハチの巣を捕る火炎法はやばい!

スズメバチ・アシナガバチの巣の駆除に、火炎で焼き払うのは効果あり?

 巣に近づくと、刺される危険性がとても高いスズメバチやアシナガバチの巣。 はじめて蜂の巣を見つけた場合、ギョッとして思わずパニックになってしまいそうになりますよね。 そこで蜂の巣を何とか駆除したいと思ったとき、「火を使って焼き払えないか」などといったことを考えたことはないでしょうか。 実際に、スズメバチ・アシナガバチの巣を火で焼き払えるのかどうか見ていきましょう。

蜂の巣を火で焼き払うのは効果がある?

 スズメバチやアシナガバチの巨大な巣を発見したら、蜂に襲われる前にきちんと駆除しておきたいものです。 駆除をする際、巣そのものを焼き払ってしまいたい、と考える方もいらっしゃるでしょう。

 さて、火を用意してその炎で巣を焼き払うことは可能なのでしょうか。 スズメバチやアシナガバチは、朽ち木の木質部や生きた樹木の樹皮などを使って巣を作っています。
 その為、巣の材質は木の繊維と同じで基本的に燃えやすく、火炎で焼く払うことが可能です。 スズメバチの巣は出口が一つしかなく、たくさんの蜂はいっせいに逃げ出すことができないため、巣を燃やすことで蜂を退治できる可能性がないわけではありません。

ただし火事になる恐れも・・・

 注意しておかなければならないのは、火を使うことによって発生する「火事」です。 スズメバチやアシナガバチの巣がある場所は、森林の樹木などのあいだにありますので、火を使うことであっという間に炎が広がり火事になる恐れがあります。

 もし、木の茂みにできている巣に火を使って焼き払おうとしたら延焼し、最悪の場合、山火事が発生してしまう危険性もあり、被害は甚大なものになります。 実際に新潟県では、副住職がお寺の食堂にできたスズメバチの巣を焼き払おうとしたところ、スズメバチに逆襲され、火がついている棒をその場に投げ捨てて避難し、結果、火事になり寺が全焼する、という事故がありました。
 火炎で焼き払うことは可能ですが、それまでに巣に接近する必要もあり、このような蜂に逆襲されるリスクも高くなりますので、決しておすすめできる方法ではありません。

スズメバチの駆除を自分でするのは危険、専門業者に相談を

 スズメバチやアシナガバチは日本で生息する危険生物の中でも、特に人を脅かす存在として知られています。

 毎年蜂による死者が発生しており、蜂に遭遇したときだけでなく、駆除をする際の危険性について理解しておく必要があります。
 火事のリスクを犯してまで、自分で駆除をする必要はありません。 スズメバチやアシナガバチの巣の駆除はとても難しく、蜂に刺されるリスクも高くなっています。 それこそ蜂の大群に襲われた場合は命をも落としかねません。 もし、巣を発見した場合は自分で駆除しようとは思わず、すみやかに自治体や専門の駆除業者に相談してください。

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