ハチに刺されて死ぬことも・・・?

スズメバチ・アシナガバチに2回刺されると危険・・?

蜂に2回以上刺されると発症すると言われているのが「アナフィキラシーショック」と呼ばれる症状です。
これらの症状は最悪の場合、人の命をも奪う可能性もあり、もしなんらかの強いアレルギー体質があれば、十分に注意が必要です。
実際にアナフィキラシーショックが起こる割合は多くはありませんが、それでも危険な症状であることは間違いありません。
そこで今回は、蜂に2回以上刺されると危険と言われる、このアナフィキラシーショックについてご紹介します。

アナフィキラシーショックとは

スズメバチやアシナガバチに2回刺されると危険と言われているのは、蜂に刺されることによって起こる「アナフィキラシーショック」によるものです。
「アナフィキラシーショック」とは蜂に2回以上刺されることによって、さまざまな危険な症状を引き起こすショック状態のことで、全身性のじんましん・血圧低下・呼吸困難・意識障害などが発症します。
特に、蜂毒によるアナフィラキシーショックは発症期間が10分~15分程度と非常に短い点も特徴です。
そのため治療が間に合わずに、場合によっては死に至る可能性もある危険な症状となっています。
今でも毎年20人ほどの命が失われることもあり、このように危険な症状からか「蜂に二度刺されたら死ぬ」といったことまで言われているのです。

アナフィキラシーショックで死に至る可能性も

アナフィキラシーショックは、基本的に蜂に2回以上刺されることによって起こる症状です。
そのため、初めて蜂に刺された場合は痛みや腫れなどの症状が出るだけです。
症状は通常数日で治りますが、この時に蜂毒に対する「アレルギーを持つ人」と「持たない人」に分かれます。
その中で「蜂毒に対するアレルギーを持った人」が再度スズメバチやアシナガバチなどの蜂に刺された場合、アナフィキラシーショックが起こる可能性があるのです。
通常、「蜂毒に対するアレルギーを持った人」でも80~90%の人は最初に蜂に刺されたような痛みや腫れだけの症状なのですが、残りの10~20%ほどの人にアナフィキラシーショックの症状が発症します。
また、その中でもさらに数%の人には死に至るような危険な症状が発症するのです。

アナフィキラシーショックが発症した場合の処置とは?

スズメバチやアシナガバチに刺されることで、アナフィキラシーショックが発症した場合は、次の処置を行います。
まず蜂に刺されたポイントから速やかに離れ、他の蜂からの攻撃を防ぎます。そして傷口を洗い毒を搾り出し、虫刺され薬があれば薬を塗り、傷口を冷やして安静にします。
その後、アドレナリン自己注射薬と呼ばれる「エピペン」を自身に注射します。そして救急車を呼んで安静にします。
この「エピペン」を入手するには、医師の処方箋が必要ですが、アナフィラキシーショックの対処には、症状が出てから30分以内にアドレナリンの投与ができるかどうかが大切だと言われています。
そのため、もし何らかの強いアレルギー体質を持っている可能性があれば、医師と相談の上、処方してもらう方が良いかもしれません。

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